【UI/UXデザインプロセス】 第3回 共感する — インタビューし,結果を分析する

インタビューの準備をする

質問をあらかじめ考えて,紙に書いておきます。そうすることにより,複数人に対して異なる質問をしてしまったり,質問するのを忘れることを防げます。もちろん,返答に応じて,より深く知るための追加の質問をその場で行うことができます。

準備する質問は,単に「はい」,「いいえ」で答えられる質問よりも,自由に答えられる質問の方が望ましいです。「なぜ」で始まる質問を考えましょう。

参加者が同意するなら,インタビューを録音することを考慮できます。そうするなら,参加者が何と述べたか一語一句確認できます。

インタビューする

インタビューに応じてくれたことを感謝しましょう。友好的な雰囲気を作ります。はっきりと,簡潔に質問します。聞いていることを態度で示します。

記録を作成する

インタビューを終えた後,記録を作成します。以下の情報を含めます。
◎ 参加者の年齢や肩書などの,どんなターゲット層かがわかる簡単な情報。
◎ 参加者に尋ねた質問と参加者の答え。まとめるのではなく,できるかぎり一字一句書きます。

共感マップを作成する

共感マップには,参加者の次の点を記入します。

◎ 言ったこと。できるなら,一字一句記入します。
◎ したこと。参加者を観察し,インタビュー中に行ったことを記入します。
◎ 考えたこと。参加者を観察し,参加者が考えたであろうことを推察して記入します。例えば,スクリーンに顔を近づけたなら,操作を難しく感じているのかもしれません。
◎ 感じたこと。感じたことを参加者に尋ね,その答えを記入します。

ユーザの痛点を見分ける

共感マップを用いて結果を分析し,ユーザの痛点を見分けます。

痛点 (pain points) とは,ユーザを苛立たせ,必要としているものを得ることを妨げているUX上の問題点のことです。

ユーザは,自分が困っていることをすべて知っているわけではありません。ユーザが直接述べた問題点だけでなく,ユーザ自身が気づいていない痛点も見分ける必要があります。

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